KEYTALKの間

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【KEYTALK】セツナユメミシはなぜ和風に聞こえるのか【理由解説】

KEYTALKの曲「セツナユメミシ」は、NHK Eテレのテレビアニメ「境界のRINNE」第3シリーズの新しいオープニングテーマとして使われることもあり、とても和風なテイストとなっていますが、なぜ和風に聞こえるのか、ということを音楽理論を用いて解説してみたいと思います。

 

まず結論から言います。

和風に聞こえるのは、

和風音階を重視して作られた
メロディーとコード進行だからです

 

そもそも「和風音階」とは「ヨナ抜き音階」または「ペンタトニック」と呼ばれるもので、ドレミファソラシドの中から4つ目と7つ目を除いた音階を言います。

つまり、ドレミソラドとなります。

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ピアノでぜひ弾いてみてください。

 

但し、この「セツナユメミシ」は Aメジャー(=イ長調)の曲であるため、使用するスケールは、

 

ドレミファソラシド を半音(=ピアノの鍵盤)を3つ下げて

ラシド#レミファ#ソ#ラ となります。

 

ここから、4/7つ目を除くので

ラシド#ミファ#ラ です

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これが「Aメジャーでの和風音階」です。

 

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一方で「セツナユメミシ」のイントロをみてみましょう。

 

ファ#ファ#ミファ#ド#シラファ#ミファ#

 

これは一番最初の導入のメロディですが、気がつきますか?

使っている音は

ラシド#ミファ#の5つだけ。これは完全に「Aメジャーの和風音階」に従っています。

 

同じように続きのイントロも

ド#シラシシド#ミド#シド#ミド#シ〜〜〜〜

というように、ラシド#ミファ#以外はほぼ使いません。

 

そのため、KEYTALKのポップロックな曲の中に、こんなに和風を感じさせることが実現できるんです。

さすが、KEYTALK、音楽理論までしっかりした上での作曲をしてます。

ほんと尊敬。。。。